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哲学芸人マザー・テラサワの月例読書会。今回は奥平康弘著『「萬世一系」の研究 「皇室典範的なるもの」への視座』を取り上げます。
高市政権の中で皇室典範改正が提案され、女系天皇は認められず旧宮家の男子を皇族の養子として迎える形を取られる形で施行される予定です。ジェンダーギャップの解消ということが時代の要請として声高に叫ばれる中、国民統合の象徴である天皇になぜ女性がなれないのかという批判が噴出しました。それと同時に、今上天皇からかなり親等が離れた旧宮家の養子が皇位を継承することに血統的な正統性があるのかという疑義も生まれています。
こうした改正の背景にある法的歴史的な事情を探るのが今回の読書会の一つの狙いです。万世一系という男系男子で継承されてきたとする天皇のあり方、そして天皇のあり方を規定する皇室典範に注目しながらその辺りを考えていきます。
本著作に触れると、大日本帝国憲法憲法から日本国憲法に移る過程で、かつての政治的支配層が天皇の絶対不可侵性を残そうとした痕跡が見えてきます。そしてそれが平和憲法と呼ばれながら前近代性を残した現行憲法のねじれとして残り、戦後80年を過ぎて皇室典範改正として如実にそのねじれが顕在化していることが分かってきます。
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