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マザー・テラサワ月2回の定例読書会。今回はあの著『哲学なんていらない哲学』をご紹介します。ファッション・音楽・バラエティとジャンル横断で活躍するあのちゃん執筆の哲学書となります。
様々な目線でこの本に向き合いましたが、あのちゃんのエンターティナーとしての心構えは一流で、業界を俯瞰・分析して自身の立ち位置を確立させる能力に長けていることは勿論、そのための自己陶冶に捧げる労力も並ではないということを読むほどに感じました。またその背景には登校拒否など自身の経験があり、社会の息苦しさを抱える読者には共感を呼ぶ内容であることは間違いないと思います。
哲学に触れている人間としては、「哲学」をどういう射程で捉えるのかという問題を深く考えさせられました。大正教養主義と呼ばれる時代から知識を基盤にすることが哲学の前提条件だとすることで、哲学が「哲学」学に陥り人間個々に必要な哲学が学校社会では学べないという指定はされて来ました。同時に、自身の経験を確かにするという著者の強固な信念からは知識を欠いて哲学が成り立つのかという疑問も感じたことは否めません。また学問的文脈から切り離された文書であるからこそ、余計にかつての哲学者が予言したような人間像が提示されているようにも私には思われました。
著作自体はさほど長いものではないものの、多様な論点を提示している作品です。詳しくはぜひご視聴ください。
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