福岡県のとある町。
道の両側にコスモスが咲き誇る「コスモスロマンチック街道」
町おこしとして始まったこの事業は、当初、多くの人を集めた。
だが、前町長のスキャンダルを機に予算は削減、全長二・五キロの計画は最初の五百メートル以降手つかず。荒れ果てた街道には誰も寄り付かなくなっていった。
それから五年ー
街道沿いに移住してきた進藤夫妻は、寂れた町に似つかわしくないお洒落カフェをオープン。町外からも人が訪れ、大人気となっていた。
「ダンナは都会で有名コンサルに勤めとったらしいよ」
そんな噂を聞きつけた町民たちは、進藤夫妻に助けを請い、街道の再起を図るがー
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作・演出の幸田です。
町おこしを題材に選んだのは、なんだか僕たちの劇団と似ていると思ったからです。
最近流行りのAIに「町おこしとは?」と尋ねたところ「人口減少に直面する地域が、独自の資源を活かして活力を取り戻す活動」だと教えてくれました。まさに僕たちも絶賛お客さんの減少に直面しているところです(笑)いや、笑いごとではないんですが。
幸いなことに現代はSNSという強力な武器がある。「どげんかせな!」とひとつひとつ取り組んでいるところですが……
SNSは恐ろしいもので、インプレッションの数字が上がると嬉しくなり、もっと、もっとと中毒のようになってしまいます。
「もう少し攻めたタイトルの方が食いつきがいいかな」「もう少し写真加工しようかな」「もう少し」「もう少し」とウケることばかり考え、気づけば最初に伝えたかったものとは別物になっていることがあります。
冷静に考えると、それは嘘をついていることになるのではないでしょうか?
でも、もう一人の僕がこう言うのです。
「嘘じゃない。盛ってるだけだから。」
誰もが心に宿している「小さな嘘」をめぐる物語をお届けします。ぜひ、ご覧ください!
